インタークラブ2月 例会 報告
- interclubsendai
- 2017年3月10日
- 読了時間: 5分
仙台インタークラブ、2月度の例会が開催されました。
日 時 : 平成29年2月23日(金) 17:00~18:00
場 所 : 仙台市戦災復興記念館 4階 第3会議室
担当幹事 : 大内 浩(株式会社ニノテック 仙台支店 支店長)
参 加 者 : 畠山、柴田、大内、佐藤(晃)、千葉(会員名簿順、敬称略)
ゲ ス ト : 高野浩司様、会田一男様、栗山晃英様、金澤育助様、
堀江 望様、畠山智行様
会議の趣旨内容
これまで、3回にわたって院内地方の地域活性化について、議論や現地視察などを続けてまいりましたが、今回は今年度最後の例会ということで、ある程度の具体案を示していきたいと、畠山事務局長より提案がなされ、それについて参加者全員で議論をいたしました。
議事
① ゲストの紹介
秋田より
NPO法人 “ おがちふるさと学校 ” 理事長 会田一男様
株式会社カンパーニャ・アグリ 代表取締役 金澤育助様
社会福祉法人 偕行塾 (誓願寺 住職) 栗山晃英様
そして在仙院内会より、
高野浩司様(清水建設(株)東北支店)
さらに、
堀江 望様(学習塾 道しるべ 塾長 FCBC仙台※)
畠山智行様(畠山事務局長のご次男 FCBC仙台※)
※フェイスコミュニティ・バプテスト教会 (〒980-0014 仙台市青葉区本町1丁目14-16)
以上、6名のゲストの方々にご参加いただきました。



《今回初参加のお二人です。》
② まずは畠山事務局長より説明があり、雄勝セラミック第2工場に関してはコールセンターとして活用する案があり、いずれ具体的な話が出来るところまで進んだら説明をしますとのことでした。
引き続き院内地方の活性化について議論をする前に、改めて歴史的背景の説明を栗山様にお願いしました。
要約すると、
・ 誓願寺は院内地方で最も古く、院内銀山にも最も早くから入っていた。
・ その後、銀山の閉鎖とともに外に移ることとなるが、詳しい事情は知らないまでも、現在も当時の遺産として、手作りのマリア像が4点ほど存在し、保存されている。
・ どこで知ったのか、そのマリア像を見るために時々キリスト教徒が巡礼のように訪れることがある。
・ 寺沢地域には、過去に隠れキリシタンとして捕らえられ、秋田まで連行されて処刑された6名の名前が彫られた殉教碑が存在する。(ちなみに、その隠れキリシタンを密告した寺は、後に焼き討ちにあったそうです。)
それらの事実から、これはあくまでも推測としながら、
・ 銀山のあった時代、技術者がドイツから来ていたことも併せると、人数までは分からないものの、相当数のキリスト教徒が存在していたものと思われる。
・ 当時のキリシタンは使い捨ての労働力と考えられていたのではないか。
・ 閉山とともに、それらの人々は周囲に散らばり、隠れキリシタンとして暮らしていたのではないか。
・ 誓願寺に存在するマリア像は、閉山後に人々と共に移った寺の関係者が、キリスト教徒を保護していた証拠なのではないか。
・ 密告をした寺が焼き討ちにあったのは、国の政策としてキリスト教の布教禁止令が発令されていたその時代に、それらの人々を匿い、保護していた人々が数多く存在したからではないか。
ということでした。
③ 改めて畠山事務局長より、上記の事実及び推測を含む検証から、
『院内地方をキリスト教徒の巡礼地として活性化出来ないだろうか。全世界から巡礼を呼び、最終的にはバチカンからローマ法皇(又はその名代)が訪れるような仕掛け作りは出来ないか。』
との提案がなされました。
④ 上記の提案について、自由な意見の交換がなされました。
・ 巡礼を呼び込むには詳細なストーリーが必要だが、まずは正確な歴史を調べる事が必要なのでは?
・ 『君の名は』などの映画でも聖地巡礼はニュースになっている。
・ 基本は史実に基づきながらも、物語あるいは映画などを作るのならば、ある程度のフィクションも許されるのではないか。
・ 島原の隠れキリシタンは有名だが、様々な迫害から逃れ逃れてたどり着いた北限が院内の可能性もあるので、調査する価値は高いだろう。
・ 院内をネットで検索すると、「肝試し」などが目立っていたので、そのようなネガティブなイメージよりは、よりポジティブな印象に変えたい。
・ (会田さん) 最終的な目標は人に住んでもらい、人口を増やすことだが、現時点ですぐにそれが解決できるとは言えず、まずは観光でもなんでも目的は問わないので、人に来てもらう方法を探すというのは実現可能な策だと思う。
その他、インタークラブらしく、様々な方面に(いい意味で)脱線しながら、畠山事務局長より示された新たな提案について、自由闊達な意見交換とブレインストーミングが繰り広げられました。
最後、まとめとして、
・ 栗山さんのお寺でもあった話として、「巡礼に訪れるのは構わないが、何も言わずにズカズカと入り込んで来たり、こちらの宗教に何の敬意も払わない態度は目に余る」とお聞きしました。
・ その上で招き入れる側の院内の人々(仏教徒か無宗教の方もいらっしゃるかと思います。)と、来て欲しい人々(巡礼に訪れようとしてくれる程に熱心なキリスト教徒)という2つの視点があるとしたら、双方の温度差の埋め方と言うか、歩み寄り方まで具体的にシミュレーションの上、ルール化する必要があるのではないでしょうか。
・ そのためにも、今後、堀江さんや畠山智行さんのご協力をいただきながら、我々もキリスト教徒の信仰について理解しなければいけないですし、逆に我々の事(宗教的な意味だけではなく、習慣や考え方)をどのように伝えたらちゃんと理解してもらえるのか、FCBC仙台の牧師様にも相談されると畠山事務局長より聞いておりますので、具体的な進展に期待したいと思います。
また、ここの時点で会議室の時間が無くなり、引き続き懇親会の場で意見交換をすることとなりました。
追記
上記の脱線の途中で、院内の皆様から強い要望がありましたので、こちらに記載しておきます。
7月の初めから、『ナポレオン』という品種のサクランボの収穫が始まりますので、是非インタークラブの皆さんにご参加いただきたいです。
特別多くの人たちに来て欲しいというわけではなく、インタークラブの皆さんと、出来ればお子様を含む若い人たちに参加して欲しいので、それらの人集めをお願いしたい、とのことでした。

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